赤ちゃんの「首すわり」ってどんなこと?
首がすわってくるとできるようになること

「首がすわる」って、具体的にどういう状態だと思いますか?
これは赤ちゃんの発達において、とても大切な節目のひとつ。
まだグラグラだった首が、ぐっと安定して、自分の力で頭を持ち上げられるようになることを指します。
この変化によって赤ちゃんは視界が広がり、世界に対する興味が一気に増してきます。
抱っこがしやすくなったり、うつ伏せで遊べる時間が増えたりと、生活の幅も広がっていきます。
実はこの「首すわり」は、単に首の力がついたというだけではありません。
赤ちゃんのからだ・感覚・心の土台がしっかり育ってきている証でもあるんです。
首すわりは発達のどんな変化とつながっている?
赤ちゃんが首を安定させられるようになる背景には、たくさんの要素が関わっています。
- 筋肉やバランス感覚の成長
- 自分の体を動かすことへの興味
- 周りのものに目を向ける力
- 人の声や表情に反応する力
このように、首すわりは「からだ・感覚・こころ」の発達がバランスよく育ってきたサインなんです。
だからこそ、「ちゃんとすわってるかな?」と不安になるよりも、
「今どんなことができてきたかな?」といろんな面から観察することが大切になります。
首すわり期に見てあげたい6つの発達サイン
それではここから、赤ちゃんの成長を6つの視点からやさしく見ていきましょう😊
① からだのうごき(粗大運動)
首すわりの頃は、赤ちゃんの体全体を使った動きがグンと増えてきます。
・うつ伏せで頭を持ち上げようとしたり
・うつ伏せで左右を見ようとしたり
・抱っこで頭のグラグラが少なくなったり
・仰向けで足をバタバタさせたり
・手足をバランスよく動かしてみたり(左右対称の動きが多い)
こうした動きは、「動きたい!」「こっちを見てみたい!」という意欲のあらわれでもあります。
ちょっとずつ動きに力強さが出てくるのを、日々の中で見てあげましょう。
② おててのうごき(巧緻運動)
この時期の赤ちゃんは、だんだんと手を自分で動かせるようになります。
最初は「手がある!」と気づいてジッと見つめるところからスタート。
・手をじっと見ていたり、舐めたりしている!
・握っている手が少しずつ開いてきた!
・タオルやガーゼを握っている!
・両手を同時に動かす姿が見られる!
やがて、手を口に持っていったり、おもちゃに手を伸ばしたり…
この「自分の意思で動かす」経験が、手の発達につながります。
③ みるチカラ(視覚)
首すわりが進むと、赤ちゃんは自分の目でしっかりと周囲を見ようとします。
動くものを目で追ったり、パパ・ママの顔にピタッと視線を合わせたり…。
これは「見る力」が育ってきたサインです。
・視線がしっかり合うようになってきた!
・動くものを目で追うようになった!
・おもちゃや人の顔をじーっと見ている!
・いろんな柄の識別や視野も広がってくる!
視覚は、脳の発達にも深く関わっています。
見える世界が広がることで、好奇心や探求心もどんどん伸びていきます。
④ きくチカラ(聴覚)
「声に反応した!」そんな瞬間、うれしくなりますよね。
この時期の赤ちゃんは、音の違いや方向に少しずつ気づけるようになります。
・音に驚いたり、耳を傾ける様子がある!
・声をかけると笑顔になったり落ち着いたりする!
・音の違いがわかり、初めての物はびっくりするかも!
・音楽が楽しく反応もよくなる!!
パパ・ママの声に反応してにっこりしたり、音が鳴る方を向いたり。
安心する音や楽しい音を覚えて、「聞くこと」が楽しい経験になっていきます。
⑤ さわってかんじる(触覚・感覚)
赤ちゃんは「触って知る」天才です。
布のやわらかさ、ママの手のあたたかさ、冷たいおしぼり…
こうした体験は、すべて感覚の育ちにつながっています。
・ふれあい、抱っこで気持ちよさそうにする!
・手や口を使って物に触れようとしている!
・やわらかい・かたいなどの素材に興味を示している!
・好みのタオルが出てくるかも!
・身体を触ってもらって自分の体がわかる!!
この時期は、手だけでなく全身で「心地よさ」や「違和感」を感じている時期。
だからこそ、スキンシップはとっても大切です。
⑥ こころのうごき(情緒・社会性)
首がすわるころになると、「笑顔」や「声」など、赤ちゃんの感情がグッと豊かになります。
この時期は「社会性の芽生え」が見られはじめる時期。
・よく笑うようになってきた!!
・泣き方にバリエーションが出てきた!
・人の顔や声に安心している様子がある?
・喜怒哀楽、好き嫌いがわかりやすくなってくる!!
パパ・ママの顔を見てニコッとしたり、声を出して反応したり。
まわりとの関わりを楽しめるようになってくるんです。
おうちでできる!赤ちゃんの発達を育む関わり方
赤ちゃんの反応に合わせたやさしい関わり方
赤ちゃんの成長は、本当にひとりひとり違います。
だからこそ大切なのは、比べないこと。
「昨日と比べて、今日はどんな反応かな?」
「ちょっと楽しそうな顔をしてくれたかも」
そんな風に、赤ちゃんのペースを見守る姿勢が一番のサポートになります。
「できた」「できない」よりも、「今こんなことに興味があるんだな」と感じて、寄り添ってあげましょう。
遊び・声かけ・抱っこでできる工夫
・うつ伏せの時間を少しずつ増やす
・柔らかい布やガラガラを握らせてみる
・名前を呼んで笑顔で話しかける
・表情を見せながら歌を歌う
・抱っこしながらやさしく揺らす
どれも、特別な道具や知識はいりません。
大切なのは「一緒にいる時間を楽しむこと」「ふれあいや声掛けで安心感を与えること」。
それだけで、赤ちゃんの脳とこころはぐんぐん育っていきます✨
首すわりの前後を一緒に楽しむヒント
日々のちょっとした変化に気づく楽しさ
赤ちゃんの変化って、意外と「写真を見返して気づいた!」なんてこともありますよね。
今日の姿を「なんとなく」見守るだけでも、それは十分な愛情です。
「あれ?最近こんな表情するようになったな」
そんな小さな発見の積み重ねが、親子の宝物になります。
成長を写真や記録で残すアイデア
- 1日1枚、同じ場所で写真を撮る
- 「できた!」ことを手帳にひとことメモ
- SNSで「育児記録用アカウント」を作る
見返したときに、「こんなに大きくなったんだね〜!」って感動すること間違いなしです😊
まとめ|赤ちゃんのペースを大切に見守ろう
「できたこと」より「一緒にいる時間」が宝物
赤ちゃんの成長は、一歩ずつ確実に進んでいます。
首がすわることも、発達のひとつの目印。
でもそれは、「他の子より早い・遅い」で測るものではありません。
どんな発達にも「意味」があって、
どんなペースにも「その子らしさ」があります。
一緒に笑った時間、見つめ合った時間、
そのすべてが、かけがえのない親子の絆になっていく。
「大丈夫。ゆっくり育ってるよ。」
そんな気持ちで、今日も赤ちゃんと向き合えますように🍀
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
「首すわり期」を、一緒に楽しみながら過ごしていきましょうね☺️