はいはい期 はいはい期

はいはい期に見られる6つの発達サイン|赤ちゃんの成長を見逃さないポイント

※ 当サイトではアフィリエイト広告を利用しています


はいはい期ってどんな時期?

はいはいの開始時期と個人差

パパ
パパ

赤ちゃんのはいはいが始まる時期は、一般的には生後7〜10ヶ月頃とされています。ただし、これはあくまで目安であり、発達には個人差があります。中には6ヶ月で早々にずりばいを始める子もいれば、10ヶ月を過ぎてからようやくはいはいを始める子もいます。

実際に現場で子どもたちと接していると、「うちの子まだはいはいしないんですが…」という相談はとても多いです。しかし、焦らなくて大丈夫。大切なのは、“赤ちゃんがどんな動きをしようとしているか”を見ることなんです。

たとえば、うつ伏せで両手を伸ばしておもちゃに手を伸ばしたり、お尻を高く持ち上げて前後に揺れていたり…。こうした「はいはいの前段階の動き」も大事な成長のサインなんです。

はいはい期に見られる主な特徴

はいはいが始まると、赤ちゃんの世界はぐっと広がります。それまで寝ているだけ、もしくはごろごろ転がっていただけだった赤ちゃんが、自分の意思で移動できるようになるからです。

この時期に見られる主な変化には、以下のようなものがあります。

・周囲への興味が急激に強くなる
・行動範囲が広がり、目が離せなくなる
・好奇心から「探る・つかむ・なめる」行動が増える
・転倒や誤飲などのリスクも増えるため、安全面の工夫が必須になる

はいはいはただの移動手段ではなく、発達全体にとても重要な意味を持っています。腕で体を支えることで肩まわりが鍛えられ、指先の発達にもつながります。また、左右交互に手足を動かすことで、脳のバランスや空間認識力が育まれるとも言われています。


はいはい期の発達をチェックする6つの視点

1. からだのうごき(粗大運動)

・手足を使って自由に動こうとする
・おすわりやハイハイが安定してくる
・ハイハイしながら行きたい場所へ移動する
・高低差や段差にも挑戦しはじめる

ごろごろ期では寝返りやずりばいの動きが主でしたが、はいはい期では明確な目的を持って移動する力が育ってきます。体幹が安定し、自発的な移動が増えることで探索意欲が高まります。はいはいで体をあげることで段差も乗り越えていきます!!

2. おててのうごき(巧緻運動)

・両手を使っておもちゃを持ち替える
・指先でつまむような動きが出てくる
・ハイハイ中に床のものを拾って観察する
・指先の使い方が繊細になる

ごろごろ期の「掴む」「振る」動きから一歩進み、両手の協調や指先での操作が見られます。手の動きが細かくなり、脳の発達とも密接につながる時期です。以前と同じおもちゃでも遊び方が変わってくるかも

3. みるチカラ(視覚)

・動くものを目で追いかけるのが上手に
・色や形に興味を持ちやすくなる
・見慣れたものと新しいものを区別するように
・自分の姿が鏡に映ると反応する

はいはいによって移動範囲が広がることで、見える世界も大きく変化します。距離感や奥行きを学びながら、視覚情報を処理する力もぐっと伸びていきます。

4. きくチカラ(聴覚)

・呼びかけに反応して振り向く
・名前を呼ばれると嬉しそうにする
・音が鳴る方向に顔を向ける
・ママパパの声に安心して笑顔を見せる

ごろごろ期に比べて、音への反応がより豊かに。移動しながら音源を探すなど、聴覚と動きの連動が増え、言葉の理解にもつながっていきます。

5. さわってかんじる(触覚・感覚)

・手のひらや足の裏で床の感触を感じ取る
・いろんな素材を触って確かめたがる
・嫌いな感触には顔をしかめるなど感情が表に出る
・ひんやり・ざらざらなどの感覚に反応する

はいはいは床に触れる時間が増えるため、足裏や手のひらで感じる感覚が刺激されます。ごろごろ期以上に「さわって学ぶ」行動が盛んになります。

6. こころのうごき(情緒・社会性)

・喜怒哀楽の表現が豊かになってくる
・人見知りや後追いが強くなることも
・家族の表情を読み取って反応する
・ママやパパの姿が見えなくなると不安になる

はいはいで行動範囲が広がることで、「人と離れる」経験も増えます。そのため、愛着や安心感への反応がはっきりと見られるようになります。ごろごろ期と比べて、より“社会性”が育ち始める時期です。


発達サインを見逃さないための関わり方

毎日の遊びの中でできる関わり方

・スキンシップを取りながら、赤ちゃんの反応を観察する
・遊びの中で「できたね!」とポジティブな声かけをする
・一緒に床で遊ぶことで、赤ちゃんの視点を体感する
・赤ちゃんが興味を持ったものを一緒に見てみる

日常のふれあいの中で赤ちゃんの反応を見守ることで、発達の小さな変化にも気づけます。特別な準備がなくても、毎日の関わりが何よりのサポートになります。

はいはいを促すおすすめの遊び方

・おもちゃを少し離れたところに置いて、赤ちゃんが自分から動きたくなるように促す
・トンネルやクッションを使って、障害物を越える遊びを取り入れる
・親が「おいで〜」と笑顔で呼びかけることで、コミュニケーションと動きの両方を引き出せる
・手足をつけて動けるマットやプレイマットの上で、安全に自由に動けるようにする

遊びの中で自然に「はいはいしたくなる環境」を作ることがポイント。強制せず、楽しみながら体を動かせる工夫がカギになります。

発達に合わせた環境づくりの工夫

・フローリングよりも滑りにくいマットを敷いて、はいはいしやすい環境にする
・家具の角をガードし、安心して動き回れるスペースを確保する
・家の中の安全チェックをして、誤飲や転倒のリスクを減らす
・広すぎず狭すぎないスペースが◎。囲いすぎると探索意欲が減ることもある

赤ちゃんの「動きたい!」を引き出すには、安心して動ける環境が必要です。家庭の中でも簡単な工夫で発達を支えることができます。

できていない=焦らなくてOKな理由

・赤ちゃんの発達には個人差があるため、はいはいしない=遅れているとは限らない
・他の動きで発達をカバーしている場合もある(たとえば、おすわりが安定しているなど)
・心配なときは保健師や専門家に相談することで、必要以上に悩まずにすむ
・一番大切なのは「今その子が何をがんばっているか」に目を向けること

できる・できないにとらわれず、赤ちゃん自身のペースを大切に。親の安心が赤ちゃんにも伝わります。


まとめ|赤ちゃんの今を大切に見守ろう

はいはい期は、赤ちゃんの「できること」がぐんと増える時期。そして同時に、親として「心配になること」も増える時期かもしれません。でも、焦らず・比べず・寄り添うことが何より大切です。

発達のサインを観察することは、赤ちゃんの頑張りを見つけることでもあります。今日できなかったことが、明日にはできるようになる。そういう小さな変化を一緒に喜べる毎日は、何よりも貴重で愛おしいものです。

この記事が、はいはい期を迎えた赤ちゃんとそのご家族にとって、少しでも安心と気づきにつながりますように。

そしてなにより——赤ちゃんの「今」を大切に、笑顔で見守っていきましょう。

-はいはい期, はいはい期