てくてく期

【安心】赤ちゃんがひとり立ちしない…発達の遅れ?ひとり立ち期の成長

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赤ちゃんのひとり立ちはいつ頃?

パパ
パパ

赤ちゃんの「ひとり立ち」は、いつ頃できるようになるのか——気になりますよね。平均的には、9〜12ヶ月ごろに立ち上がりの兆しが見え始め、1歳前後でつかまり立ち、そして1歳〜1歳半頃にひとり立ち〜数歩歩く子が増えてきます。

でも、実はこの時期の発達にはとても大きな個人差があります。早い子は10ヶ月で歩き始める一方で、1歳半を過ぎてからようやく立ち始める子も少なくありません。

ここで大切なのは、「立つこと」そのものよりも、“立とうとする意欲”や“立つための準備ができているか”という視点です。

例えば——

  • つかまり立ちを繰り返している
  • 転んでもすぐに立ち上がろうとする

こんな姿が見られるなら、しっかりと成長しています。成長にはそれぞれの「ペース」があります。他の子と比べて落ち込むよりも、「昨日のわが子」と比べてみましょう。


てくてく期に大切にしたい6つの発達の視点

てくてく期は歩くことばかりが注目されがちですが、実はさまざまな発達が一気に進む大切な時期です。 ここでは6つの視点から赤ちゃんの成長を見ていきましょう。

1. からだのうごき(粗大運動)

ハイハイ、おすわり、つかまり立ち、そしてひとり立ちへと繋がっていくこの時期。動きのバリエーションがどんどん広がるのが特徴です。

・手をついてしゃがむ
・転んでも立ち上がろうとする
・物を支えにしながら横移動する

こういった動きが見られるだけでも、歩く準備はしっかりと進んでいます。特に「転倒しても再挑戦する姿勢」は、心の発達ともリンクしています。室内ではマットなどで転んでも安全な環境をつくり、自由に動ける空間を整えてあげましょう。

2. おててのうごき(巧緻運動)

この時期の赤ちゃんは、手先がどんどん器用になってきます。

・積み木を重ねようとする
・指で食べ物をつまんで口に運ぶ
・絵本のページをめくろうとする

指先を使う経験は、脳の前頭葉を刺激し、集中力や問題解決力の基礎にもなります。遊びの中で「引っ張る」「押す」「握る」「つまむ」などの動作ができるおもちゃを取り入れて、自然なかたちで発達をサポートしましょう。

3. みるチカラ(視覚)

目の動きや見る力もどんどん発達します。目の動きや見る力もどんどん発達します。

・動くものを目で追いかける
・鏡の中の自分を見て笑う
・おもちゃを探して歩き出す

例えば、赤いボールを見て「それは遊び道具だ」と理解したり、棚の上にあるものに手を伸ばそうとしたり。見る→理解する→行動する、という一連の流れが育ちます。

日常の中で「○○だね」「あそこにあるね」とたくさん語りかけることで、視覚とことばの結びつきも深まっていきます。

4. きくチカラ(聴覚)

呼びかけに反応する、音楽で体を揺らす、好きな音に笑う……これらはすべて「聞く力」の表れです。

・名前を呼ぶと振り向く
・「おいで」で近寄ってくる
・絵本の読み聞かせが好きになる

「聞いて理解する力」が少しずつ育っている証拠。ポイントは「繰り返し同じ言葉を使うこと」。

たとえば、「おいで」「パパ」「いただきます」など、日常の中でよく使う言葉を繰り返すことで、意味がだんだんわかってきます。

5. さわってかんじる(触覚・感覚)

触覚は「五感の入り口」ともいわれ、感覚の土台になる部分です。

・フワフワ・ザラザラ・ツルツルなどに興味を示す
・水や砂を触って喜ぶ
・嫌な感触を避けようとする

これらはすべて、自分の世界を知るための大切な経験です。触覚が敏感な子は、「靴下を嫌がる」「芝生に座りたがらない」などの様子が見られることもあります。

そんなときは無理をさせず、「この子はこういう感覚が苦手なんだな」と理解して、できるだけ心地よく過ごせる工夫をしましょう。

6. こころのうごき(情緒・社会性)

この時期は、ママ・パパとの信頼関係がとても大切です。

・人見知りや後追いが強くなる
・不安なときにしがみつく
・喜怒哀楽がはっきりしてくる

情緒の育ちは「安心できる人がそばにいること」で育まれます。「泣いたら抱っこ」「できたら一緒に喜ぶ」

こうした日々のやりとりが、赤ちゃんの「こころの土台」になります。親の表情・声かけ・触れ合いが、何よりの栄養です。


ひとり立ちが遅いと感じたときのチェックポイント

「うちの子、まだ立てないんです」

そう思ったときは、“立てるかどうか”だけにとらわれず、もっと広い視点で見てみましょう。

・ハイハイがスムーズにできているか
・つかまり立ちはできているか
・手を引いて立たせたときに足を出そうとするか

このような段階を経ていれば、少しずつ“立つ準備”は整っています。

また、はいはいが得意な子ほど「歩く必要を感じない」こともあります。

「移動できてるし、満足!」という気持ちが強い子は、無理に歩こうとはしません。

そんな時こそ、「まだ立たない=ダメ」ではなく「今はハイハイでいっぱい学んでる時期」と考えてあげてください。


「ひとり立ち=発達の遅れ」とは限らない理由

発達は一直線ではなく、波のように進みます。

運動が早い子、言葉が早い子、食事が上手な子、感情表現が豊かな子……それぞれ得意な“伸び方”があるのです。

たとえば——

  • 早くから歩くけど言葉はゆっくりな子
  • 言葉がすごく早いけど歩くのはのんびりな子

どちらも「その子らしい成長」であり、決して優劣ではありません。

大事なのは「わが子の歩みを信じる」こと。

昨日できなかったことが、今日はできている。

そんな小さな変化に気づけるのは、毎日そばにいるママ・パパだからこそです。


家庭でできる!赤ちゃんのひとり立ちを促す関わり方

日常の中で“楽しく動きたくなる環境”を整えてあげるだけでOK。

たとえば——

  • お気に入りのおもちゃを少し離れた場所に置いてみる
  • 「おいで〜」と手を広げて迎える
  • 少し立てたら「すごいね!」と拍手する

転んでも「痛かったね」「でもがんばったね」と声をかけ、安心できる経験に変えていきましょう。

また、靴やズボンの履かせ方にも工夫を。 足元が動かしやすい服装や靴を選ぶと、動きやすさが格段に変わります。


まとめ|赤ちゃんのペースを信じて、安心して見守ろう

赤ちゃんの成長は「競争」ではありません。

立つ時期も、歩くタイミングも、その子らしいリズムがあります。

つい周りと比べてしまう気持ちもわかりますが、焦らず・比べず・見守ること。

「できないこと」ではなく「できるようになったこと」に目を向けると、育児はもっと前向きで楽しくなります。

ママ・パパが安心していると、それは赤ちゃんにも伝わります。

今日も一歩、明日も一歩。 一緒にゆっくり、歩いていきましょう。

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