ごろごろ期 成長と発達

【保存版】寝返りの時期は何ができる?赤ちゃんの発達を6つの視点でやさしく解説

※ 当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

寝返りって何?発達の中での位置づけを知ろう

寝返りはどんな動き?どんな意味があるの?

パパ
パパ

寝返りとは、赤ちゃんが自分の力で仰向けからうつ伏せへと体の向きを変える動きです。これは、赤ちゃんにとって初めて自分の意志で身体の位置を変える大きなステップであり、「自分で動ける喜び」を感じるきっかけになります。

発達の観点では、寝返りは粗大運動(からだの大きな動き)のひとつで、運動機能の土台作りの始まりです。首すわりが安定し、背筋や腹筋がある程度発達してくると、自然とこの動きが見られるようになります。さらに、この時期の寝返りは、ハイハイやおすわりへと続く連続的な運動発達の一環としてとらえられます。

寝返りができるようになるまでの発達ステップ

赤ちゃんは生まれたばかりの頃は仰向けで寝ているだけの状態から、徐々に手足をバタバタさせたり、左右に体をひねるような動きを見せるようになります。この動きの中で、身体をひねる筋力やバランス感覚が育ち、寝返りへとつながっていきます。

寝返りができる前兆としては、横向きになる、うつ伏せで手をついて頭を持ち上げるなどの動作が見られるようになります。これらは寝返りへの準備運動のようなものです。赤ちゃん自身が「ちょっと動いてみたい」と思えるような環境づくりも、この発達をサポートする上で大切な要素になります。

赤ちゃんの寝返り時期はいつ?個人差もやさしく解説

一般的な寝返り時期と月齢の目安

一般的には、生後4〜6ヶ月ごろに寝返りを始める赤ちゃんが多いです。もちろん個人差が大きいため、3ヶ月でできる子もいれば、7ヶ月になってからできるようになる子もいます。

寝返りはあくまでも発達のひとつの通過点なので、時期にこだわりすぎる必要はありません。早い・遅いは、必ずしも発達の良し悪しを意味しないのです。

ただし、気になるときは「ひとりで悩まずに小児科や保健師さんに相談してみる」という選択も安心材料のひとつ。情報にふりまわされるより、身近な専門家に聞くことで安心できるママ・パパはとても多いです。

早い・遅いに意味はある?個性としての理解

寝返りが早い子は、筋力や好奇心が強めな傾向があるかもしれません。一方で、寝返りにあまり関心がないタイプの赤ちゃんは、他の分野で発達が進んでいる場合も。

たとえば、寝返りよりも「視線の合い方」や「音への反応」など、コミュニケーションの面でぐんぐん伸びている子もたくさんいます。運動発達だけで判断せず、その子の「全体的な成長」を見ることがとても大切です。

寝返りの前後で赤ちゃんに起きる発達の変化とは?

見える世界が変わる!寝返り後の刺激

赤ちゃんが寝返りをすると、視界の角度や距離が変わります。仰向けのときには天井がメインだった世界が、うつ伏せになることで床やおもちゃ、ママパパの動きまで見えるようになるのです。

この変化は赤ちゃんにとってとても刺激的で、「もっと見たい」「触りたい」という欲求を引き出します。好奇心が育つ大切なきっかけになります。また、視界が広がることで、自分の周りに「どんな人がいて、どんな音がして、どんな物があるか」を少しずつ理解していきます。

自分で動ける喜びが育む、心と身体の成長

「自分で向きを変えられた!」という達成感は、赤ちゃんにとって大きな自己肯定感につながります。できることが増えることで、自信がつき、さらに新しいことへの挑戦意欲も芽生えていきます。

この時期は、赤ちゃんの感情や表情も豊かになります。「楽しい」「おもしろい」「びっくり」などの感覚が動きと結びついて育ちます。親子の関わりの中で「すごいね!」「よくがんばったね!」と声をかけることで、心の発達もサポートできます。

寝返り期に見られる成長【6つの視点から解説】

1. からだのうごき(粗大運動)|移動の第一歩

・寝返りができるようになる!
・体をひねって横を向ける
・うつ伏せで腕を使って上半身を支えれる
・興味のある方向へ体を動かして移動しようとする

寝返りができるようになると、次はうつ伏せで手を使って前に進もうとする「ずりばい」への移行が見られます。自分の力で動く感覚を覚える大切なステップです。背中・お腹・腕・脚など、全身の連携が必要になるため、バランス感覚も育っていきます。

2. おててのうごき(巧緻運動)|遊びが上手になる時期

・両手を使って遊ぶようになる
・おもちゃをもって落とす・振る!
・手を口に持っていき、なめたりしゃぶったりする

寝返りによって手が自由に動かせる姿勢になると、おもちゃをつかんだり、両手で操作する動きも活発になります。指先の発達は脳への刺激とも直結しているため、この時期にいろんな素材のおもちゃで遊ぶことはとても効果的です。

3. みるチカラ(視覚)|目で追う力と興味の広がり

・視線がしっかり合うようになる
・動くものを目で追いかける
・近くのものに目のピントが合うようになる
・カラフルな色や形に興味を示す

視界が広がることで、目で物を追う力が育ちます。動くものや色の違いに興味を持ち、視覚的な認識力がぐんと伸びる時期です。特に、顔の表情・絵本・鏡などは、赤ちゃんの注目度が高くおすすめの刺激です。

4. きくチカラ(聴覚)|ママ・パパの声にしっかり反応

・音が鳴る方向に顔を向けようとする
・声かけに反応して手足をバタつかせる!うれしい!!
・声のトーンやリズムの違いに反応する

うつ伏せになることで音の方向を探るような動きが増えます。「ママ!」と呼ぶ声の方向をしっかり見たり、音が鳴るおもちゃに敏感に反応する姿が見られるようになります。

また、声のトーンやリズム、語りかけのテンポに違いがあると、赤ちゃんはそれをしっかり聞き分けています。生活の中で「たのしいね」「あったかいね」と言葉を添えることで、言葉の芽も育まれます。

5. さわってかんじる(触覚・感覚)|素材に夢中になるころ

・手でいろんなものをつかもうとする
・物をじっくり触って質感を感じる
・布団やぬいぐるみに顔をすりつけるような動きが見られる
・体を触られると笑ったり嫌がったりする

布団の質感、プレイマット、おもちゃの素材などに興味を持ち、手で触れて確かめる姿がよく見られます。「触ること」が脳の刺激になる大事な経験です。冷たい・柔らかい・ザラザラしている…など、五感で楽しむ遊びもおすすめです。

6. こころのうごき(情緒・社会性)|笑顔、人見知り、愛着の芽生え

・ママやパパの顔を見ると安心した表情を見せる
・構ってもらうと笑顔になる!!
・だっこやスキンシップが落ち着く

寝返り期には、人の顔や表情に敏感になり、笑いかけると笑顔を返してくれるようになります。情緒面での発達も進み、ママやパパへの愛着がどんどん深まっていきます。

寝返りをサポートするための関わり方と遊び

あせらない声かけと、日常の中でできる工夫

赤ちゃんの目線で楽しいと思えるような姿勢や声のトーンを心がけることで、「やってみたい!」という気持ちが自然と育まれます。

パパ
パパ

無理に寝返りをさせる必要はありません。赤ちゃんがゴロンと転がりたくなるような環境を整えることが大切です。「がんばれ〜!」など、温かく励ます声かけも効果的です。
また「体ひねるか」「うつ伏せは安定しているか」「ものに興味を示すか」なども確認してあげてね

おすすめのおもちゃ・マット・環境づくり

寝返りを促すためには、カラフルで音が出るようなおもちゃを少し離れた位置に置いてみるのもおすすめです。柔らかいマットや安全なスペースで、自由に動ける環境を整えてあげましょう。

ラトル、布絵本、ミラー付きおもちゃなどは、視覚・聴覚・触覚の刺激にもなり、一石三鳥です。寝返りしやすい服装(すべりにくい素材)も地味に大事なポイントです。

うつぶせ時間を心地よくするコツ

「うつぶせ遊び(タミータイム)」は寝返りの練習にもなります。最初は短時間から始めて、無理なく慣れていくのがポイント。お気に入りのぬいぐるみやママパパの笑顔があると、うつ伏せの時間も楽しくなります。

毎日決まった時間に少しずつ取り入れることで、赤ちゃんも安心して取り組むようになります。

パパママにできること|安心して見守るヒント

周囲と比べて不安になったときの考え方

SNSや育児書を見ると、「うちの子だけまだ寝返りしない…」と焦ることもあるかもしれません。でも、赤ちゃんにはそれぞれのペースがあります。誰かと比べるよりも、「昨日よりも今日はちょっと変わったかな?」という視点で見ていくと、不安はぐっと減っていきます。

「今ここにいる我が子」を見ること。それが一番の育児の支えになります。

子どもの力を信じて寄り添う「見守り力」

親ができる最大のサポートは、「信じて待つこと」です。赤ちゃんは自分の力で育つ力を持っています。大人はその小さな成長に気づき、喜び合い、寄り添っていくだけで十分です。

泣いても、できなくても、その経験すべてが「育ち」に必要な過程。どんな時でも「大丈夫だよ」と包み込んであげる気持ちが、赤ちゃんの安心感になります。

発達を焦らず見守るために大切な考え方

できることが増える喜びと、できない時期の大切さ

寝返りができた瞬間はとても感動的ですが、「できない時期」も実はとても大切です。その間に、赤ちゃんはたくさんの刺激を受け取り、体の中で準備をしているのです。

大人が焦らなくても、赤ちゃんはちゃーんと育つ準備をしてくれています。その姿を見守れる時間も、育児の特権です。

成長のスピードはひとりひとり違ってあたりまえ

私たち大人と同じように、赤ちゃんにも「得意・不得意」「ゆっくりな部分・早い部分」があります。だからこそ、その子にしかない個性を大切にしてあげたいですね。

完璧じゃなくていい、比べなくていい。今、目の前の赤ちゃんが見せてくれるサインに耳を傾け、気づいて、寄り添うこと。それが一番の子育て支援です。


💬まとめ

赤ちゃんの寝返りは、小さな一歩に見えて、実はたくさんの発達が詰まった大きな成長のサインです。ママ・パパの温かいまなざしと応援が、赤ちゃんの自信と安心を育てていきます。

焦らず、比べず、ゆっくりで大丈夫。赤ちゃんの世界がひとつひとつ広がっていく瞬間を、ぜひ一緒に楽しんでくださいね。

-ごろごろ期, 成長と発達