ごろごろ期

【0歳児が寝返りしない理由と対策6選】専門職パパがやさしく教える安心ガイド

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はじめに|「寝返りしない…」でも、焦らなくて大丈夫です

パパ
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赤ちゃんの成長って、嬉しい反面「うちの子、これで大丈夫かな?」と不安になることもありますよね。特にSNSなどで「うちの子、○ヶ月で寝返りしました!」という投稿を見ると、「あれ?うちはまだだ…」と焦ってしまう気持ち、本当によく分かります。でも、ちょっと待ってください。寝返りは「〇ヶ月でしなきゃダメ!」というものではありません。発達には個人差があり、それぞれのペースがあります。

この記事では、作業療法士であり、現在0歳児を子育て中の私(パパ)の視点から、「赤ちゃんが寝返りをしないとき、まず確認したいこと」「家庭でできるやさしいサポート方法」についてお話しします。不安な気持ちをそのままにせず、「こんな感じで見ていけばいいんだ」と少し安心してもらえる記事になれば嬉しいです。


【前半】寝返りしないときにチェックしておきたい6つの視点

まずは「なぜ寝返りしないのか?」を冷静に考えるために、発達の観察視点から6つのチェックポイントを紹介します。
これらを順番に見ていくことで、「次に伸ばしたい力」が見えてきます。

① 首すわりは安定しているか?

寝返りは首・体幹・腕の連携動作です。まずチェックすべきは「首がしっかり座っているか」。

・縦抱きで首がグラグラしない?
・うつ伏せで顔をしっかり持ち上げられる?

これらがまだ不安定な場合は、寝返りよりも先に「うつ伏せ遊び」から始めるのが◎です。

【首すわりについての記事はこちらから】

② 仰向けで手足をバタバタ動かしているか?

寝返りの前には、「手足のバタバタ」がたくさん見られることが大切です。
体の動きは仰向きで足を頭側に上げる縦向きの動き→寝返りのように横向きの動きの順番で発達をします。
手を上に上がることで肩周囲の筋肉もついてきます。

・両手を上げて遊んでいるか?
・足を上げてキックしているか?

③ 横向きになる素振りはあるか?

いきなり寝返りをするのではなく、その前段階として「体をねじって横向きになる」動きが見られることがあります。

・おもちゃや声に反応して、体を斜めにする?
・体をひねって腕を交差することがある?

こうした「寝返りの予兆」はしっかり見逃さないようにしましょう。

④ 興味があるものに手を伸ばしているか?

赤ちゃんが「動きたい」と思う原動力になるのは、好奇心です。
この好奇心こそがすべて!!好奇心の後に体は動きます!!

・手の届かない場所にあるおもちゃを見つめる?
・声や音に反応して視線を動かす?

こうした反応がある子は、「動く準備」が心の中から始まっています。

⑤ 動きづらい環境が影響していないか?

意外と多いのが「環境的な要因」です。
寝返りしやすい環境は整っていますか??

・敷布団がフカフカすぎて沈んでいない?
・厚着やスリーパーで動きづらくなっていない?

快適さが過ぎると、赤ちゃんの「やってみたい!」を妨げてしまうことも。

⑥ 泣いたときに体をひねる動きがあるか?

普段の遊びでは見せない「反射的な動き」の中に、成長のヒントが隠れていることもあります。

・泣くと体をそらしたり、左右にひねったりしていない?
・抱っこのときに横に反り返るような力がある?

これも筋力が育ってきているサインです。


【後半】遊びながらサポート!寝返りを引き出す6つの関わり方

ここからは、前半で紹介した6つの視点に対応する「家庭でできる関わり方」を紹介していきます。
「練習」ではなく、「遊びの中で自然に引き出す」ことがポイントです。

① 首すわりを育てる「うつぶせ顔合わせ」

短時間のうつぶせ遊びを、赤ちゃんが楽しめる形で。

・うつぶせ練習は目線の高さを合わせて「こんにちは〜」
・赤ちゃんの好きなおもちゃを目の前に

1回1分でもOK。少しずつ慣らしていくことで首が安定していきます。

② 足バタバタを促す「手足の感覚遊び」

手足にやさしい音の鳴るガラガラを巻いてみましょう。

・手や足を動かすと音が鳴る仕組みで「もっと動きたい!」を刺激
・動いたことが分かる=体の使い方を学んでいる証拠

感覚遊びは、体と脳を一緒に育ててくれます。

③ 横向き誘導の「タオルクッション」

背中側に丸めたバスタオルを軽く挟むことで、少し横向きになります。

・横も向いて寝返りの感覚がついてくる
・片方の手が重力で前に出る
・前にあるおもちゃに手が届くかも?という好奇心を刺激

横向きの感覚に慣れると、自分からひねるようになります。

④ 見て触って遊ぶ「ちょい遠おもちゃ作戦」

おもちゃをほんの少しだけ、赤ちゃんの手が届かない距離に置きます。

・好きなおもちゃができる!!
・「届きそうで届かない」位置を狙う
・届いたら「すごいね!」とたっぷり褒める

達成感=「動いてよかった!」という学びになります。

⑤ 環境見直し!動きやすい服とマット

思いきって「薄着」で過ごしてみると、驚くほど動きが変わることがあります。

・袖・ズボンの締め付けがない?
・マットが柔らかすぎて力が入らない?

「過ごしやすい」と「動きやすい」は別の視点。ここ、すごく大事です。

⑥ 動きを見せる「パパママの実況プレイ」

赤ちゃんは大人の動きをよ〜く見ています。
動きを見て興味を持ったり、マネをします

・「よいしょ、ゴロンってするよ〜!」と声をかけながらパパが寝返り
・横で一緒に寝転がってみるのも◎

身近な人が楽しそうに動く姿は、最高の教材です。


よくある質問:これって大丈夫?

Q. 7ヶ月を過ぎても寝返りしない場合は?

目安としては、7ヶ月時点で「首すわり」や「横向き動作」が全く見られない場合は、一度小児科や発達相談を受けるのがおすすめです。

発達には「スピードの個人差」があるので、「他が順調であれば様子見」も選択肢です。

Q. ハイハイの方が先に出たら変?

「ずりばい→寝返り」という逆ルートで育つ子も少なくありません。

大切なのは「自分の意志で体を使って移動できているかどうか」です。
今までの成長段階の時間軸と他の発達は大丈夫かの横断的な軸で考えることが大切かもしれません


パパとして伝えたい、焦らない子育てのすすめ

育児をしていると、「ちゃんとできてるかな?」「周りと比べて遅れてないかな?」と不安になる場面がたくさんあります。でも、焦る必要はまったくありません。

赤ちゃんが見せてくれる「小さな変化」に気づき、「昨日よりできたね」と一緒に喜べること。
それが育児の一番の醍醐味だと僕は思っています。

子どもは「比べられる存在」ではなく「育ち合うパートナー」

誰かと比べるのではなく、昨日の我が子と比べてみる
それができると、ママ・パパの心もふっと軽くなります。


まとめ:今できていることに目を向けて、ゆっくり育っていこう

赤ちゃんの寝返りは、たった一瞬の動作に見えて、実は「たくさんの成長の積み重ね」で成り立っています。

寝返りがまだでも、

・首がしっかりしてきた
・笑顔が増えた
・手をじっと見るようになった

そんな「小さなできた!」に目を向けて、親子で楽しむ気持ちを大切にしていきましょう。

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